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2/2(土)「事前レクチャー 野平一郎のオーケストラ塾」を開催しました。

2/2(土)、作曲家でピアニストの野平一郎さんを講師に迎え、「事前レクチャー 野平一郎のオーケストラ塾〜ピアノでひもとくモーツァルトの世界、そして静岡トリロジー〜」を開催しました。

こちらは、3/24(日)にグランシップ中ホール・大地で開催する「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト シリーズ N響メンバーによる古典派編+野平一郎新作 静岡トリロジー供惱わりなき旅』」をより楽しむための事前レクチャーとして実施しました。

 

第一部では、古典派を代表する作曲家・モーツァルトとその音楽について、第二部では静岡県文化財団が野平一郎氏に委嘱し制作された新作「静岡トリロジー(三部作)」について話していただきました。

3/24(日)の公演ではモーツァルトの名曲「交響曲第40番ト短調」が演奏されます。一度聴いたら忘れられない短調のメロディーが特徴のこの曲がなぜこんなにも人を惹きつけるのかということについて、野平さんは小さなモチーフや同じリズムが、様々に形を変えて繰り返し登場するところにあると指摘します。

「小さなモチーフを繰り返すことで、統一感を持ちつつ、それでいて毎回違うもののように新鮮に感じさせる。同じものが多様な展開をみせていく。」このことについて、野平さんはピアノ演奏を交え、時には自ら歌いながらわかりやすく説明しました。

野平さんのピアノ演奏が間近で見られる贅沢な時間でもありました!

 

また、モーツァルトの作曲の速さや、バッハやハイドンを研究していたというエピソードなど、当時の作曲家の生の姿が思い浮かぶようなお話も。バッハとモーツァルトには「限られたものの中で主題が展開し、同じものが次々と現れ多層的になる」という共通点があることや、モーツァルトとブラームスにもみられる音楽上の共通点などを挙げながら、優れた作曲家のアイデアや試みが、譜面を通して後世の作曲家へ影響していくということがわかりました。

第二部では野平さんが静岡のために作曲した新作「静岡トリロジー(三部作)」について解説。まずは昨年3月に行われた「静岡トリロジー機廚留藾佞魎嫋泙靴泙靴拭

野平さんは「富士山など静岡の景色を描写する音楽ではありませんが・・・。」と前置きした上で、「静岡を象徴的に語るもの。日本一高い富士山と日本一深い駿河湾を有する静岡が持つ、とてつもない時間と空間がイメージの根底にある。」と語りました。

 

野平さんが「導きの糸」と語る解放弦(弦楽器の弦を指で押さえず弾く手法)や、唯一具体的なものの描写である静岡県の鳥「三光鳥」の鳴き声の表現など、昨年の「静岡トリロジー機廚任眸簣されたモチーフが次回も引き続き登場するとのこと。

なお、古来より鳥の声は音楽家を魅了してきたということで、野平さんも「静岡トリロジー」のために三光鳥の鳴き声を聴き、イメージを加えながら採譜したのだそうです。

「静岡トリロジー供廚任蓮▲ラリネットやチェロなど5つの楽器の中から、奏者が1名ずつ指揮者の近くにソリスト的に配置され、その背後に同じ楽器の奏者が並び、前後の奏者が呼応するという珍しい形でのコンサートになるということが明らかにされました。

これはモーツァルトの時代にあった「コンチェルタンテ」という編成に近い形とのこと。作曲家から作曲家へ、モーツァルトから野平さんへと、音楽の歴史が「静岡トリロジー」にも受け継がれていることを感じました。

3/24(日)の「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト シリーズ 」では、野平さんが自作曲「静岡トリロジー供惱わりなき旅』」の指揮を務めます。NHK交響楽団の精鋭メンバーと共に世界初演を迎えるこの公演、ぜひご注目ください。

 

写真:撮影サポーター 平尾正志

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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