11/2(土)演奏も大好評!「ヘンデル:『メサイア』」事前講座を開催しました。

11月2日(土)、グランシップリハーサル室にて「ヘンデル:『メサイア』事前講座」を開催しました。芸術の秋、ヘンデルやメサイアについて知識を深め、12月に開催する「バッハ・コレギウム・ジャパン ヘンデル:『メサイア』」の本公演をより楽しもう!ということで、多くの皆さんにご来場いただきました。

 

会場に入るとまず目を引くのが、美しいチェンバロ。クリーム色の本体に、動植物のモチーフが彩色されており、休憩時間には近くでご覧になる方も多くいらっしゃいました。

今回の講師は音楽学者でヘンデル研究の第一人者である三澤寿喜さん。ヘンデルの人物像を、劇場の歴史や当時の聴衆の様子などを交え、いきいきと語っていただきました。

「大作曲家」というイメージが強いヘンデルですが、作曲だけに留まらず、台本執筆や指揮の他、現代でいうプロデューサーや演奏者のマネージャーのような仕事もしながら、興行主として劇場を押さえたり、事務仕事や会計も行うというマルチな活躍をしていたのだとか!

一方で、社会的な弱者に心を寄せ、慈善活動に熱心な面もあるというヘンデルの持つ様々な顔を知り、とても魅力的な人物であることがわかりました。

 

今回の講義では、解説している場面に合わせた曲を、その場でバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーの皆さんに演奏していただきました。講義と実演がセットになることで、説明をより具体的に理解することができました。

今でこそ名作とされる「メサイア」も、ロンドンでの発表当時は不評だったようです。ヘンデルが「メサイア」と同時期に作曲し、先に発表して大成功を博した「サムソン」と「メサイア」の二つの作品を比較する際には、ソプラノの松井亜希さんに、「サムソン」の登場人物、デリラがサムソンを誘惑する場面の情熱的なアリアを歌っていただきました。

典型的なヘンデル作品といえる「サムソン」は、旧約聖書を題材としていながら、ドラマチックな物語を様々な楽器やアリアで華やかに盛り上げるオペラ的な演出がなされています。

 

一方で、同時期に作曲された「メサイア」は、聖書の言葉がそのまま歌詞となり、演技も華やかな衣装もなく、歌声と演奏が呼応して物語を紡いでいくという特異な楽曲であるとのことでした。そんな「メサイア」も基本的には劇場で上演される娯楽作品であり、演奏者の名人芸で観客を圧倒するということが聴衆へのアピールポイントということで、松井さんにメサイアの人気曲「Rejoice greatly,o Daughter of Zion」歌っていただきました。

 

改訂を重ねて、現在では4/4拍子で演奏されることが多いこの曲を、今回は特別にダブリンでの初演時に演奏された12/8拍子で披露していただきました。駆け上がるような歓びがダイレクトに伝わってくる歌声でした。

第二部は、三澤さんとチェンバロを演奏していただいた鈴木優人さんのトークで幕を開けました。

12月のグランシップ公演では全曲演奏でお届けする「メサイア」ですが、ヘンデルゆかりの地であるイギリスやドイツでも短くカットされたものが演奏されることが多いのが現状なのだそう。

三澤さんは「全部の曲が積木のような必然性を持ってメサイアを構成している。メサイアは人間ドラマこそ少ないが、場面ごとに起伏があり、全編を通して初めて味わえる感動がある。ヘンデルは表面的な歌詞や音符だけでなく、登場人物がどういう人物なのかを曲に描きこんでいる。聴く人も演奏する人も、そこに込められた思いを読み取ってほしい。」と語りました。

 

そして「メサイア」のラスト、イエスの受難から復活という、物語が大きく展開するのと同時に調性が劇的に変化するシーンを、テノールの谷口洋介さんに歌っていただき、大きな拍手と共に講義は終了となりました。

クリスマスシーズンには、ぜひバッハ・コレギウム・ジャパンの「メサイア」で、古楽器と合唱の美しい響きをお楽しみください。

 

 

写真:グランシップサポーター 鈴木勇樹

 

 

 



- : 18:05 : comments(0) : trackbacks(0) :

詩人の野村喜和夫さんと高校生が、詩のワークショップに挑戦。

今年20回目を迎える「しずおか連詩の会」の関連企画として、「しずおか連詩の会」のさばき手を務める詩人の野村喜和夫さんが、静岡の高校生と詩を創作するワークショップを行いました。

参加したのは、駿河総合高校と清水南高校の文芸部のみなさん。普段から小説などの文学に親しんでいます。

参加者のうち、半数くらいが詩を創ったことがあるということでした。

 

まずは、「詩」という文芸について小説やエッセイなどとどのように異なるのかを詩人の野村喜和夫さんがわかりやすく解説。

そして、いきなり詩の創作は難しい点もあるので、好きな言葉を列挙する作業から始めてみました。

高校生からは、「誰もいない図書館」、「音楽を聴くこと」・・・など、いろいろと挙がります。

それをあるフォーマットに当てはめていくだけで、不思議と”詩らしい”詩が出来上がります。

この作業を準備運動ととらえて、いよいよ各自で創作作業へ。

まずはテーマの「光」を探しにグランシップの館内外でテーマに沿った写真を撮影。

その後、撮影した写真をもとに詩を創作していきます。

みなさん、スムーズに作業を進めていて、日ごろから言葉に親しんでいるのがよく分かりました。

 

 

後半には、それぞれの作品を発表して野村喜和夫さんが講評。

ある生徒は、「光」から友達の瞳を撮影。

 

鋭い感覚でリズム感の良い詩を書く生徒も。

 

第一線で活躍している野村喜和夫さんをも唸らせる素晴らしい作品ばかりでした。

最後には、同じテーマで詩を創作した野村喜和夫さんの詩を披露。

手書きの文字や言葉を推敲した形跡も残っていて、普段は見ることのない特別な場となりました。

 

2校合同のワークショップということで、普段はなかなか他校と交流する機会の少ない文芸部のみなさんでしたが、和気あいあいとした雰囲気で自由に創作を楽しんでいました。

また、詩人に会うという機会も貴重な経験だったのではないでしょうか。

 

詩人の野村喜和夫さんが参加する「グランシップ 2019年しずおか連詩の会」は12/15(日)にグランシップで行われます。

ただいまチケット発売中。入場料は500円です。

詳しい情報やチケットの購入は、こちらからどうぞ。

https://www.granship.or.jp/event/detail/2280

 



- : 18:31 : comments(0) : trackbacks(0) :

10/16(水)静岡英和学院大学にてバッハ・コレギウム・ジャパンメンバーによるミニコンサートを開催しました。

10月16日(水)静岡英和学院大学・楓ホールにて「バッハ・コレギウム・ジャパンによるミニコンサート」を開催しました。

 

今回のミニコンサートは、グランシップが県内各地の学校や文化施設で実施している「グランシップ こどもアート体験!学校プログラム」の一環として、12月20日(金)グランシップ開催の「メサイア」を演奏するバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバー、鈴木優人さん(オルガン)、鶴田洋子さん(フラウト・トラヴェルソ)にご出演いただきました。

(「メサイア」にはフルートパートがないため、鶴田さんはこのミニコンサートのみのご出演でした。)

 

まず初めに登場したのは鈴木優人さん。静岡英和学院大学が所有するポジティフ・オルガンを使い、J.S.バッハのオルガンミサから数曲演奏していただきました。

演奏の合間には、なぜバッハがオルガンミサを作ったのか、というお話がありました。

バッハの教派はドイツのルター派でした。ルターはドイツの庶民が母国語で礼拝できるようラテン語の讃美歌をドイツ語に翻訳したり、ドイツ語の讃美歌を作曲しました。その讃美歌を使ったオルガンミサを作ることで、バッハは自分の信仰を表したそうです。神様へ捧げるものとして恥ずかしくないものを作ろうとした結果、とても複雑な曲になっていきました。現代のポップスに例えると、ボーカル3〜4人だけで別々のメロディを歌っていても成立するような曲とのことで、お話の後に実演もありました。

オルガンの中に入っているパイプはリコーダーのようなものがほとんどですが、今回演奏したオルガンは5種類のレバーによって音色を変えることができ、リード管を使った珍しい音色の曲や、次々と音色が切り替わっていく曲が演奏されました。

 

続いて、鶴田洋子さんが、バッハがフルート1本で演奏するために作曲した「Allemande from Partita for flute solo BWV1013」を演奏しました。難しい技法が多く含まれる曲ですが、とても繊細で温かい音色が会場を包み込みました。

鶴田さんが演奏するフラウト・トラヴェルソはバッハやヘンデルが生きていた18世紀初頭に使われていたもののように復元された楽器です。柘植の木でできており、4つに分解できます。6つの穴と1つのキーで音階をつくるという簡単な構造になっています。産業革命を経て、大きな規模のホールでも客席に聴こえ、なおかつ大量生産ができるよう20世紀初頭には現代のフルートが台頭していったそうです。

コンサートの最後には静岡英和学院大学の学生代表のお二人から花束の贈呈、柴田敏学長よりお礼のお言葉をいただきました。

普段の礼拝の時間でもオルガンの音色を耳にしている学生の皆さんですが、一流の演奏家による演奏とお話を聴き、改めて宗教曲の奥深さを知り、新たな魅力を発見できたのではないでしょうか。

 

グランシップでは12月20日(金)に「バッハ・コレギウム・ジャパン ヘンデル:『メサイア』(全曲) 」を開催します。それに先駆けて、11月2日(土)には今回出演した鈴木優人さんもチェンバロ演奏で登場する演奏付きの事前講座も開催いたしますので、是非ご来場ください。



- : 21:17 : comments(0) : trackbacks(0) :

「静岡の魅力 第10回フォトコンテスト2019」の審査会を行いました。

10月17日(木)「静岡の魅力 第10回フォトコンテスト2019」の審査会を実施しました。

「静岡の魅力 フォトコンテスト」は、静岡県の魅力を世界に発信することと写真文化の発展を願い、2年に一度開催している写真コンテストで、「静岡の魅力」、「写真の魅力」、「モノクロ」の三部門で募集をしました。

10回目となる今回も日本全国から多数の応募があり、全部門合わせて906点の作品が集まりました。

 

静岡県出身の写真家・蜂須賀秀紀さんを中心に、写真家の沼田早苗さんと織作峰子さん、静岡県文化芸術振興議員連盟会長の天野一さん、グランシップ館長の審査員5名は、応募作品を前に、議論を交えながら審査を行いました。

審査委員長の蜂須賀さんは受賞作品について、「視点が独特だったり、作者のイメージを作品に反映できているもの、演出のうまさやアイデアを感じるものが選ばれた。何を撮りたいかが第三者に伝わることが大切。」と評価しました。

入賞作品は後日グランシップホームページで発表するほか、2020年1月18日(土)〜2月2日(日)にグランシップで開催する「静岡の魅力 第10回フォトコンテスト入賞作品展」で展示されますので、こちらもぜひお楽しみに!

 

 



- : 12:15 : comments(0) : trackbacks(0) :

浜松市立北浜南小学校で「狂言ワークショップ」を開催しました!

グランシップが県内各地の学校などに出向き、上質な文化芸術に触れてもらう機会となる「グランシップ 子どもアート体験!学校プログラム」。

今回は、浜松市立北浜南小学校で「狂言ワークショップ」を開催しました。

 

講師は、和泉流狂言方の三宅右矩さん、高澤祐介さん、金田弘明さん。

まずは三宅さんと高澤さんが、6年生の教室で狂言とはどのような芸能なのか、どういった特徴があるのかなどをお話ししました。

 

6年生の国語の教科書には狂言が掲載されていて、国語の教科書を使いながら演者の方から本物の話を聞くことができる貴重な機会です。

 

授業の中では、講師の先生のお手本をまねて、笑いの表現を体験しました。

みなさんはじめてでしたが、大きな声を出すことができましたね。

 

 

 

教室での授業の後には、体育館へ移動。

各クラスの代表の生徒が、特別に用意された能舞台にあがり、摺り足や狂言独特の名のりを体験しました。

少し重心を落とした構えの姿勢で大きな声をだし、摺り足で動くのはなかなか大変。

 

 

実演「棒縛」では、少しむずかしい言葉もありましたが、子どもたちは大きな声で笑って楽しみました。

 

教科書や映像だけで学ぶだけでなく、本物を見ることは子どもたちの記憶に強く刻まれることでしょう。

子どもたちだけでなく、一緒に鑑賞した保護者のみなさん、学校の先生方も一緒に楽しんでいた様子がとても印象的でした。

 

三宅先生が言っていた、日本の文化を大人になったら是非海外の人にも伝えてほしいという言葉、北浜南小学校のみなさんは実現できそうですね。

 

今回出演していただいた、三宅右矩さんは、2020年1月にグランシップで行われる「グランシップ静岡能」にも出演します。

こちらもお楽しみに!

 

 



能・能楽 : 13:50 : comments(0) : trackbacks(0) :

2回目の「ふじのくに伝統芸能フェスティバル」を開催しました。

2020年東京オリンピックパラリンピックの文化プログラムとして、3回シリーズで開催している「ふじのくに伝統芸能フェスティバル」。
第2回目はグランシップ中ホールで開催しました。今回のサブタイトルは、「地域とともに、大人からこどもたちへ」。

多くのお客様に関心を持っていただき、会場前から長い列が。

 

今回の公演では、県内で様々な伝統芸能に関わる団体を御紹介し、その活動の様子や子どもたちにどのように伝承しているのかについてお話ししていただきました。

川根の笹間神楽保存会は、「三宝太刀の舞」を披露。日頃は川根中学校の生徒のみなさんにも芸能の指導を行い、地域と学校が協力して取り組んでいます。

掛川獅子舞かんからまち保存会は、掛川市瓦町に伝わる獅子舞や道行などを披露。小さな子どもたちが行列に参加している様子から、幼いころから自然にお祭りや芸能に触れる環境になっています。

同じく掛川の遠州横須賀三社祭礼囃子保存会は、お囃子と祢里(ねり)が特徴。華やかなお囃子とひょっとこの舞など、楽しいお祭りの雰囲気に包まれました。

また、トップバッターと最後を飾ってくれたのは、静岡県立駿河総合高等学校の和太鼓。迫力ある太鼓の音と会場の照明が相まって、ダイナミックかつ繊細な太鼓の音色を聞かせてくれました。


今回は、静岡県民におなじみの久保ひとみさんが司会、テレビやラジオで活躍している作家の岩下尚史さんがコメンテーターとして参加してくださいました。


テンポよく息の合った二人のお話しで、2時間の公演があっという間に過ぎていきました。

 

地域に伝わる芸能は、その地域で脈々と受け継がれているもの。是非次の機会には、各地域のお祭りに足を運んでそれぞれの芸能をお楽しみいただければと思います。

 

次回の「ふじのくに伝統芸能フェスティバル」は2020年5月に開催予定。お楽しみに!

 



イベント : 12:17 : comments(0) : trackbacks(0) :

9/14(土)「グランシップ 誰もがWonderfulアート」が開幕!「Wonderfulコンサート」も開催しました。

9月14日(土)、「グランシップ 誰もがWonderfulアート」が開幕しました。

グランシップ 誰もがWonderfulアート」は、障害の有無にかかわらず、一人一人が持つ感性や、表現することの素晴らしさを感じ、互いに理解し合うきっかけの場となることを願い開催しているアートイベントです。

 

初日に行われたオープニング式典では、富士特別支援学校富士宮分校音楽部の皆さんに演奏を披露していただきました。

 

今回の展覧会では、障害のある人が綴った詩と著名人やアーティストのアート作品がコラボレーションする「第24回NHKハート展」、県内特別支援学校の児童・生徒の皆さんによる「ウィズハート展」、そして浜松市在住の安間佐恵さんによる「安間佐恵 貼り絵展」という3つの作品展を一挙にご覧いただけます。

 

24回目となる「NHKハート展」では、沼津市出身で今注目の俳優・磯村隼斗さんや、歌手のDream Amiさんも参加。「あの人がこんな作品を!」、「この詩をこんな風に表現するんだ!」という驚きがあるのもNHKハート展の魅力。

歌手の三浦大知さんは、ミュージシャンでアーティストの千春さん、グラフィックデザイナーのCurly_madsさん、アーティストの木下航志さん、チアキさんとタッグを組み、栃木県の13歳・水野優午さんの詩「スイッチ」から受けたイメージを、イラスト・歌詞・音楽で表現。音楽を聴きながら、水野さんの力強い詩を見て立ち止まる方も多くいらっしゃいました。

「ウィズハート展」では、県内特別支援学校29校が参加。繊細だったり大胆だったり、個性豊かに表現された作品から、物を作ることの楽しさや工夫、集中している様子が伝わってきます。

「安間佐恵 貼り絵展」では、和紙を根気よく貼ることで生まれる独特のラインや立体感が魅力の安間佐恵さんの作品を一挙に展示。一作品を作るのに数か月を要するという力作の数々をぜひご覧ください。

展覧会場の前の、Wonderfulマーケット 『とも』では、県内の福祉事業所で作られた小物や焼菓子を販売しています。アート鑑賞と一緒にお買い物もお楽しみください。

 

9月15日(日)・16日(月・祝)には「Wonderfulコンサート」を開催。赤ちゃんや障害のある子どもたちが家族と一緒に、グランシップアウトリーチ登録アーティストの生演奏を楽しめるステージです。

 

15日(日)はトロンボーン三本とテューバという低音楽器で構成された、栗ボーンカルテットが登場。みんなが知っているポップスや童謡、静岡人ならわかるローカルCMメドレーを披露。音楽を聴きながら、体を動かしたりダンスをする方も。楽器の説明や楽しいトークを挟みつつ、最後はオリジナル曲「サンバdeマロン」で盛り上がり、アンコールの「いがぐりブルース」では観客の皆さんとのコール&レスポンスも。

16日(月・祝)はピアニストの小林摩湖さんと村上夢子さんが息の合ったピアノ連弾を披露。人気の絵本「14ひきのあさごはん」を朗読付きで、そして中田喜直作曲の「日本の四季」お届けしました。物語や四季それぞれの情景が思い浮かぶような演奏でした。

 

グランシップ 誰もがWonderfulアート」は、9月29日(日)まで入場無料で開催しています。芸術の秋、ぜひご家族やご友人と一緒に遊びに来てくださいね。

 

写真:グランシップ撮影サポーター 猪熊康夫、孫田仁、瀧下勇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



- : 22:04 : comments(0) : trackbacks(0) :

「伝統芸能こどもサミット」を初めて開催しました!

静岡県文化プログラムとして9/22に開催される第2回目の「ふじのくに伝統芸能フェスティバル」の関連企画として、この夏はじめて「伝統芸能こどもサミット」を開催しました。
各地域で脈々と受け継がれている伝統芸能や民俗芸能はその土地に暮らすみなさんが大人からこどもたちへと伝え、芸能が受け継がれています。
今回のサミットには、県内から10団体、大阪から1団体、総勢31名が集まりました。日頃取り組んでいる芸能は、地域によって様々。町内で活動していることもあれば、学校単位で取り組んでいるという団体もあります。普段は自分たち以外の芸能に触れる機会は少ないかもしれませんが、グランシップに集まることで他の地域の活動を知る機会になりました。

 

会場は、国際会議も実施できるグランシップの会議ホール。

円卓のテーブルに一人ずつ座ります。はじめての場所に少し緊張気味の子も。
サミットに必要な議長は、横尾歌舞伎保存会の戸田なつみさんが務めました。こどもたちのフォローには、静岡大学と常葉大学の学生が入りました。

まずは、緊張をほぐすために能楽師の長谷川晴彦さんによる謡のお稽古。


長谷川さんは掛川市の出身で子どものころには参加したみなさんと同じように、地域のお祭りに参加していたとのこと。

 

身体を動かした後は、4つのグループに分かれて分科会に。


芸能に触れたきっかけ、楽しいことや苦労していること、これからの目標などをそれぞれ話し合いました。この日初めて顔を合わせたばかりでも、楽しいことや苦労していることなどは共感できることも多く、グループのメンバーとはすぐに仲良く話し合っている様子が印象的でした。
高校生のグループでは、パフォーマンスを披露している場面も見られて、世代に応じて充実した話し合いが行われました。


最後には、各グループで目標を定め、全体会議で発表。全体会議では、それぞれが各芸能の衣装に着替えて、分科会の様子を紹介しました。


最後にはみんなの決めたスローガンを認識し、議長の宣言によってサミットが閉幕。


今回、周囲で見ていた大人たちも、こどもたちの真剣な表情や将来を見据えた目標に改めて地域の芸能を伝えていく使命を感じていた様子でした。
少子化など、様々な要因によって芸能を伝えていくことが難しくなることもありますが、他の地域での成功事例などを知ることで、各地域の問題解決にもつながるきっかけになればと思います。

 


9/22には、第2回目の「ふじのくに伝統芸能フェスティバル」が行われ、県内各地の団体の実演と芸能の継承事例を紹介します。


今回のサミットの様子も紹介しますので、是非ご参加ください。
詳しい内容や申し込み方法は、ホームページからどうぞ。
https://www.granship.or.jp/event/detail/2363



こどもイベント : 10:20 : comments(0) : trackbacks(0) :

「グランシップ世界のこども劇場」開催しました!

今年で10周年を迎えた「グランシップ世界のこども劇場」。
言葉の壁を越えて、世界各地のカンパニーが素敵なパフォーマンスを届けてくれました。

 

楽しい音楽にのって進む物語。

 

イタリアのカンパニーによる「あべこべ」。

かわいい猫が二人の世界をつなぎます。

 

驚くほど近い距離でパフォーマンスが楽しめるのもこの舞台の大きな醍醐味。
終演後に一緒に遊ぶことができて楽しかった、というお声もたくさんいただきました。


 

大人のお客さまにも評判が高かったベルギーの「キャンバス」。
次々と絵が変化していき、いつの間にか大きなキャンバス一面に完成しているパフォーマンスは圧巻でした。

 

 

今年は8/7掛川市美感ホール、8/8菊川文化会館アエル、8/10裾野市民文化センターで出前公演を行いました。
中には8/1〜3グランシップ公演にご来場くださり、もう一度見たかったのでと足を運んでくださったお客さまも。

 

次々と出てくる小道具や色々な音色。舞台にどんどん引き込まれていくお子さんたちの表情がとても印象的でした。

 

 

言葉を超えた上質なパフォーマンスは、きっと夏休みの素敵な思い出の1ページになったことと思います。
ご来場ありがとうございました。



こどもイベント : 18:00 : comments(0) : trackbacks(0) :

8/4(日)満員御礼!「グランシップ音楽の広場2019」を開催しました。

8/4(日)、グランシップ大ホール・海で、今年で12回目となる真夏の大音楽祭「グランシップ音楽の広場2019」を開催しました。
静岡県を中心に集結したオーケストラ・合唱団は総勢約600名。出演者は公演日当日も朝から集合し、通し稽古をして最後の調整を行いました。

新元号が令和となり初の開催となる「音楽の広場2019」も完売御礼!満員のお客様をお迎えして幕を開けました。

司会の堀尾正明さんの紹介でマエストロ、広上淳一さんが登場。オープニングを飾るのは、イギリスの作曲家・エルガーの「威風堂々」。今回の「威風堂々」は日本語の合唱付きの特別バージョン!さらに、日本を代表するヴァイオリニストの徳永二男さんが、ヴァイオリンではなく、なんとヴィオラ持ってステージに登場。今年5月に新しく即位された天皇陛下がヴィオラを演奏されることにちなみ、今回はヴィオラをフィーチャーした特別な編曲と演出で新しい時代の到来をお祝いしました。

演奏後には、徳永さんと、「グランシップ音楽の広場オーケストラ」のコンサートマスターである西本幸弘さんによるトークも。ヴァイオリンとヴィオラの特徴や、奏者のイメージについての質問への、「ヴィオラ奏者は協調性があり、奏者同士の仲が良いイメージ。ヴァイオリンは・・・主張が強い(笑)!」との答えには演奏者達からも笑いが。

オペラの名曲をたっぷり聴けるのも「音楽の広場」の魅力。今年はソプラノの小林厚子さんと、昨年に引き続きテノールの笛田博昭さんが登場。「トスカ」の“星は光りぬ”では笛田さんが悲劇的な場面をドラマチックに、「蝶々夫人」の“愛の二重唱”では友人同士でもある小林さんと笛田さんが息の合ったハーモニーを、“ある晴れた日に”では小林さんが蝶々夫人の切ない気持ちを切々と歌い上げました。

司会の堀尾さんが合唱団のメンバーをインタビューするシーンでは、出演者の素顔や歌への思いに触れることができました。合唱団の皆さんは、ヴェルディとワーグナーによる壮大なオペラの合唱でもいきいきとした声を響かせました。

休憩時は、エンディングで会場の皆さんと大合唱をする「不尽の山を望る歌」の練習コーナーも。多くの皆さんにご参加いただきました。

第二部は、喜歌劇「軽騎兵」序曲のトランペットの音で華々しく始まりました!

今回の音楽の広場では、県民の皆様からリクエスト曲を募集しました。「ラベンダーの咲く庭で(ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー)」も寄せられた曲の中から選ばれたひとつ。フィギュアスケートの演技でも使われることが多い曲ということで、氷上を舞う浅田真央さん、宇野昌磨さんの名場面がスクリーンに映し出される中、徳永さんのヴァイオリン・ソロが美しく響き渡りました。

記憶に新しいノートルダム大聖堂の痛ましい大火災。「ノートルダム」とは聖母マリアを意味します。マエストロは「ノートルダム大聖堂は和音誕生の地。音楽の歴史においてもとても大切な場所。」と語りました。ノートルダム大聖堂がいつの日か再建されることを願い、歌劇「聖母(マドンナ)の宝石」間奏曲が演奏されました。

ハチャトリアンの組曲「仮面舞踏会」のワルツでは、仮面をつけた出演者たちがステージでダンスするシーンも。

今回の音楽の広場では、音楽未経験の方にも参加していただきました。「静岡おもちゃの楽隊」の皆さんは「おもちゃのシンフォニー」の中で、水笛や小さな太鼓などを使って、曲に楽しいアクセントを加えてくれました。

そのメンバーの中には、なんとお名前が新元号と同じ「令和」さんが。今回のコンサートのために駆けつけていただきました!

大ヒットした映画「ボヘミアン・ラプソディ」の中で使われた、イギリスの伝説的ロック・バンドQUEENの楽曲を音楽の広場で聴いてみたい!というリクエストにお応えして、今回のステージでは「We Will Rock You」と「We Are The Champions」をメドレーで披露。観客の皆さんも手を叩いたり、足で床を踏み鳴らしてリズムをとる中、笛田さんがデニムに白いTシャツ、サングラスというQUEENのヴォーカル、フレディのスタイルで登場!合唱団とともに拳を突き上げ熱唱しました。

観客の皆さんも参加して大盛り上がりの熱いステージから一転。女声合唱の皆さんが、小林さん、徳永さんと共に歌う「You Raise Me Up」では、会場が優しく温かな空気に包まれました。

昨年は、「ちびまる子ちゃん」の作者で静岡市出身のさくらももこさんが亡くなるという悲しい出来事がありました。さくらさんが残してくれた素敵なものをこれからも大切にしていこうという思いを込めて、川勝静岡県知事も加わり、さくらさん作詞の「おどるポンポコリン」が演奏されました。

最後は本日の出演者と観客の皆さんが「不尽の山を望る歌」を大合唱!万葉集にある富士山の美しさを讃える歌が歌詞となっているこの曲で華やかにフィナーレを迎えました。

あっという間の二時間半、音楽を通して多くの方とつながることができた素晴らしい一日となりました。

 

グランシップでは、秋から冬にかけても音楽や伝統芸能など多彩なラインナップの公演をご用意してご来場をお待ちしております。これからもぜひご注目ください!

 

≪おまけ≫

公演終了後の打ち上げの様子。

副指揮者の石さんと松村さんは本番はもちろん、打ち上げも盛りあげてくれました!

 

写真:グランシップサポーター 石橋健次、猪熊康夫、杉山美矢子

 

 

 

 

 

 



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